500冊以上?!読み聞かせられまくった僕がおすすめする1冊 パート1
お久しぶりです!
最近は、自粛に疲れたり、そこらじゅうで溢れる悲しい出来事に、ブログをお休みしていました!
その分、グレッグと時間をたくさん過ごしたり、実家の母と色々電話で話したりしています。
母と話していた時に、話題になったのが、「読み聞かせ」についてです。
というのも、僕は生まれたときから小学校を10―12歳ぐらいまで、毎晩、読み聞かせをしてもらっていました。母が、保育士なのもあって、絵本が好きというのもあったとは思いますが、それにしても毎晩というのは頭が上がりません。。。
最初の頃は読み聞かせで、僕が字が読めるようになったら、一緒に音読したり、感想を話したり。毎晩、寝る前の恒例行事でした!
読んでもらっていた本のジャンルは、詩集、3分で読める絵本もあれば、読み終わるまでに40分ぐらいかかる大作、当時母が読んでいた小説を朗読したりなど、さまざまでした。
当時は深く考えることもなく、毎日の出来事だったですが、思い返せばたくさんの思い出や、母との関係構築の礎になっていると思うのです。
お母さんに腕枕されながら、お母さんの視線と声の抑揚を感じながら、一緒に文字を追っていく作業は、どんな英才教育よりも効果的なのではないかと思ったり!(国語と英語では、困ったことは一度もないですw)
そして、読み聞かせの時に、どこの作者(海外作品の場合は訳者)、出版社、発行年、冒頭からあとがきまで、そこにある情報はすべて読んでくれていました。
(*母親談:作品の中には、人の思いや時代背景があることを分かってもらうために、意識して読んでいたらしいです。)
前置きが長くなってしまいましたが、今日は読み聞かせられのプロであるぼくが、おすすめの1冊を紹介したいと思います。
「世界昆虫記」作:今森光彦
福音館書店(初版1994年)
しょっぱなから絵本じゃなくて、写真集という脱線具合ですが、、、
こちらの本は、写真家のみならず、今は植物や昆虫の切り絵作家としても活躍されている今森光彦さんにより撮影された、とにかく世界中の昆虫と虫がたくさん紹介されている写真集です。
虫が苦手という人も多いと思いますが、(ちなみに、グレッグさんもその一人、、、)苦手と思っているものにも、すごい数の種類がいて、宝石のように美しいものや、幾何学模様が不思議なもの、愛嬌があってかわいいもの、日本で見れる虫なんて比じゃないくらい危険なものなど、続々と登場します。
毒や擬態、模様には意味があって、それを研究している人のエピソードや、まだまだ解明されていない不思議、また昆虫と共生したり、虫たちが、文化や伝統のかけがえのない一部をなっているなど、人間と虫の関係性も見えてきます。
何かを「怖い」とか「気持ちわるい」、「嫌い」と言ってしまうのは、もしかしたら自分の無知が原因なんじゃないかと、はっとさせられる1冊だと思います。
小さな虫や花、生き物たちの(大きいのもいるけどw)の躍動感とか質感、臭いでさえも伝わってきそうな、作者の今森光彦さんの自然への愛と尊敬が伝わってくる写真集です。
おこさんにはもちろんですが、大人にも読んでほしいと思う作品です。
振り返ってみると、母が読んでくれていた本や、うちにあった本は、共生することや、違いを感じ、受け止めること、人や新しいことと出会う喜びと、新しいことを知ることによって生まれる葛藤などなど、人や世界における多様性をテーマにしたものが多いような気がしてきました。 もしかすると、僕のことを考えて将来の僕(今の僕)へのプレゼントだったのかなと、感じています。
もしこどもがいたら、この本を一緒に読みたいなーとか考えてみる夏の夕方です。
ここまで、読んでいただきありがとうございます!
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